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2014年3月

2014年3月 3日 (月)

2014-3-3 OB 舟山優士さん紹介

(編集:関口美幸)

  2009年に中国語学科を卒業し、現在中国で家庭を築き生活している舟山優士さんから、在学生に向けてのメッセージを投稿してもらいました。将来中国で生活したいと考えている人必見です。

                 フリーランスの翻訳家

                                   舟山優士

 趣味の時間とは、会社から押し付けられた仕事を効率よく片付けるため、つまり金のためにやむなく身につけるスキルなどよりも貴いものです。人の価値とは、個人が完全な自由意志で選んだ、趣味によって判断されるべきです。

  このような偏った信念を持って生きているためか、私は職場では(某日系企業の上海工場に勤務経験有り)、まさにクズ人間でした。メモを取っているフリをして自分の好きなものを書いたり、一時間ごとに席を立ち大便所にこもり、隠し持っていた小説を読みふけることもありました。直属の上司からは、「お前は子供だ」というありがたいお言葉をいただきました。私は是非とも子供であり続けるため、独り立ちを決めました。

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                        中国人の奥さんの実家で仕事をしている様子

  こうして私は社会人になってから二年も経たないうちに、世間に早々と見切りをつけました。私は今、現実から目をそらし、社会に背を向けていることになります。一定しない収入、いつ失うか分からない仕事、スキルアップの機会はゼロ……。でも私は不安など感じずに生きています。趣味で日々向上していることを実感しているからです。

  実生活から余計な刺激を受けることが減り、感情に任せてものを書くことが少なくなりました。大学進学後から不定期的に続けてきたブラジリアン柔術で、夢にまで見た青帯をもらいました。2500ピース以上もあるプラハ歴史地区のジグソーパズルが、完成に近づいています。こんな些細な事から、自分の楽しみのために生きているという、生の喜びを得る日々です。

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                         国慶節に一時帰国した際に息子と一緒に鎌倉観光

  上海で一緒にキックボクシングを練習していた大学生から、「あなたは達観している」と言われたことがあります。将来の希望に燃える大学生にとって、若くして社会からリタイアした私はそう見えるようです。本当は私だって人並みの情熱を抱いています。ただ自分の理想を実現する場が社会でないことを知り、生きるためそこから死ぬ気で逃げているだけのことです。

  私のような人間になれと言うつもりは毛頭ありません。皆さんの夢を実現する場は、社会であって良いのです。でも、もし仕事を頑張れなかったからといって、自分は駄目だと思い込む必要はありません。何かを「面白そう」、「身につけたい」と感じる心の余裕を持ち、毎日趣味の時間を少しでも確保できれば、きっと有意義な人生を送れることでしょう。

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                        旧正月を締めくくる元宵節の祭り「火龍節」

 

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