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2012年5月23日 (水)

2012-5-23  OB紹介! 川口治利さん

【3年 八野嶺太】 
3月に、関口先生のご紹介で知り合いになった川口さん(84期中国語学科卒)を紹介します。
とても熱い方で、中国語に対しての情熱には頭が下がります。
つい最近、ビジネス中国語の授業で特別講師として拓大に来てくれました。愛校心も強く、「拓大100年史」を愛読されていたり、中国語学科や中国語会話愛好会をいつも気にかけてくださいます。

     川口治利           拓殖大学外国語学部中国語学科84期OB

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1963年生まれ。東京出身。学内派遣で半年間北京冶金機電学院(現、北方工業大学)へ、文部省(現、文科省)派遣で1年半天津師範大学へ留学。学3のときに、朝日新聞社主催の全国中国語弁論大会で4位入賞。1987年に日清製油(現、日清オイリオグループ)に入社し、大連10年間、上海8年間常駐し、貿易や営業をやり、中国において事業の立ち上げ、中国子会社の総経理(日本の社長)を歴任した。現在本社海外事業部で中国人材育成の構築を行っている。

 大学生活をどのように過ごしていましたか?

学1のときは、のらりくらりと大学生活を送っていましたが、学2に上がる前の春休みのときに、拓大の国際交流で台湾の周さんという留学生から「あなたは一年間も中国語を勉強したのに、なんで今日一言も中国語をしゃべらなかったんですか?ぼくは台湾で半年しか勉強していないんですよ!」という一言にガチーンと頭をハンマーで殴られたようなショックを受けて、その翌日から奮起して、片っ端から台湾留学生をつかまえて、簡単な中国語から話し始めた。たぶん留学生からすると、「なんで日本へきて、わけのわからない日本人と中国語を話さなければならないの?」というように思われていたかと思います。とにかく、時間があれば、中国語漬けにしていました。寝る前も、中国のカセットテープで録音された歌などを毎日かけっ放しにしていました。

 

 中国語を始めた理由は?

 父の開成中高時代の友人(先輩:近江正俊氏)が拓大に入学したため、その影響を受けて、自分も拓大の中国語学科に入ることを決めました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E6%B1%9F%E6%AD%A3%E4%BF%8A

 

 拓大中国語学科の後輩へのメッセージ

 人と群れることをやめ、できるだけ自分の世界をつくって欲しい。とにかく、勉強でも、部活でもなんでもいいので、これだけは他人には負けないというものをつくってもらいたい。

 

 お薦めの中国語勉強法を教えてください。

 大学時代はいまほど便利ではなかったので、とにかく台湾人と留学生と話すことに重点をおいた。それ以外には、カセットテープで音楽や物語を聞いたり、池袋の豊島公会堂で毎月上映している中国語映画を見に行っていました。

 現在は平日5時半起きで、出勤時間を始業時間の1時間前にし、会社でヘッドセットをつけながら、中国語ラジオを聞き、今年4月から日中学院の実践作文(日文中訳)の予習復習をしたり、中国で買ってきた雑誌「読者」を読んでいます。

 

 中国語以外で頑張っていることは何ですか?

 中高と公式テニスをしていたため、途中30過ぎまでやっていなかったのですが、大連に駐在しているときに太りだし、ギッグリ腰になったため、それを契機にテニスを再開しました。個人の戦績としては、大連市の市民大会においてダブルスで優勝したり、現在は会社の実業団で横浜市の一部リーグ(ダブルス)で活躍しています(現時点今期2勝1敗で、残すところ一試合です)。

 

 仕事で中国語を使う大変さと面白さについて教えてください。

 大変さは、入社当時は北京と天津で留学したので、最初大連へ派遣されたとき、内心問題なく通訳できると過信していたのですが、実際社内会議(経営管理機構など)で日中間の通訳をしたところ、ほとんど聞き取ることができず(大連弁でした)、当時の常駐していた常務から地元の学校で中国語を再度勉強し直せと言われました。その影響でいったん日本へ帰国させられました。また、通訳とは双方の国の文化を知ったうえで訳さなければならないため、大連人と話すとき、上海人と話すとき、台湾人と話すときなど、自分で理解している範囲で同じ表現でも言葉を変えてしゃべっていました。面白さは、やはり中国語を使いながら、難しい交渉をまとめたときの充実感は言葉にあらわせませんね。体感あるのみ。その快感を味会うために、やっていた部分もあるかなと思います。

 

 中国以外に出張したことのある国はどこですか?

 お恥ずかしながら、中国、香港、マカオ、台湾以外行ったことがありません。

 

 なぜ仕事で英語が大事なのでしょうか?

 やはりグローバルマーケットの中で、オフィシャルの場はほぼどこの出身であっても英語で最初交流を図りますし、日本はもともと資源少なく、原材料の輸入や製品の輸出などで海外とコンタクトする機会が多く、その際にも貿易上はすべて英語を使うからではないでしょうか。

 

 大学時代、中愛でどのような活動をしていましたか?

 自分は当時3年生から会長をおおせつかり、北京の留学から帰ってきたばかりなので、中研に負けじと、週二回の活動はほぼ昼休みで、授業で使っている竹島金吾先生の「中文課本」の基礎と応用編をベースに、活動中は自分が先生役として日本語禁止し、すべて片言でもいいので、中国語でしゃべるようにさせました。あと、関口先生などは一生懸命「語劇祭」を推進していました。京樽の後藤さんなどは滅茶苦茶鍛えましたね。卒業後彼から、「先輩のお蔭で、就職して大変なことはありませんでした」と。当時この話を聞いて、喜んでいいのか、悲しいんでいいのか、内心困惑してしまいました。

 

 いまの大学生に必要なことはなんでしょうか?

 とにかく自分のできる世界を探して、それを4年間深堀りしてください。自分の時代もそうでしたが、高度成長期の1963年に生まれたので、とにかく我慢が足りませんでした。中国語でもなんでもそうですが、毎日の繰り返しです。たとえ1時間でもいいので、続けてください。たぶんみなさんが自分に自信がもてないのは、これといった特化したものがないからだと思います。これは待っていても生まれてきません。遅まきながら50手前でわかったことなのですが、とにかくインテリジェンスな有名な人は寸暇を惜しんで勉強し、努力しています。私見ですが、もともとできる人はいないと思います。できる人はとにかく毎日コツコツ努力しています。それが差なのではないでしょうか。

 

 中国語で仕事するとして、中国語以外に勉強しなければならないことがあるでしょうか?

 中国語は道具です。だから、それを自分の好きな将来やりたい職業につなげるべく、どんな業界でもいいので、アパレルであれば、その業界を分析できる能力を少しでも養ってもらいたいと思います。まず、上場している興味のある会社のHPで有価証券報告書を検索し、そこに書かれている内容をわからなくてもいいので、百数十頁ありますが、自分なりに10%でもいいので、読めるようにしてください。わからなければ、経営学部などの教授にアポを取って、読み方を教えてもらえばいいかと思います。

 

 先輩の時代の中国語学科はどのような感じでしたか?

 まだ拓大は当時学ランを着た学生が学内で「押忍」を言っていた時代です。なので、俄然女子学生が少なく、先輩と後輩の上下関係はとても厳しかったです。当時中研は中国語の教科書を直立不動でもって大声で読んでいました。中には炎天下の中、学ランを着た学生が正座しながら大声で読んでいました。中愛でもそこまで厳しくないまでも、先輩の一声はほぼ絶対でした。とにかく先輩に言われたことを忠実に従っていました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%BC%E5%BF%8D

 

 奥様が中国の方だと聞きましたが、どのように知り合ったのですか?

 当時大連日清で一緒に働いていました。俗にいう、社内結婚でした。

 

 家で奥様やお子様と中国語でしゃべられているのでしょうか?

 中国に駐在しているときは、いつ帰任なるかわからないため、基本的に家の中では日本語を使っていましたが、日本に戻ってきてからは、子供たちが中国語を忘れないように、家の中では中国語でしゃべるようにしています。

 

 在校生の後輩に贈る言葉

 とにかく一つのことに馬鹿になってください。これは情熱ですね。近道など考える必要はありません。あと自分も40になってから読んだのですが、ぜひとも拓大の「百年史」明治・大正・昭和前編を読んでください。いかに母校が中国圏と深い関係があるかがよく理解できると思います。中国語学科で将来本当に中国圏ビジネスを考えているのでしたら、この本はまさに我々のバイブルです。あと自分の近いところで、台湾日通の社長の杉山先輩や学友会上海支部の幅館先輩(イースタン・カーライナー執行役員)など、中国圏には素晴らしいOBがたくさんいますので、どんどんコンタクトを取ってください。ただ、みなさん、必ずだれかになにかをしてもらったら、「筆まめ」になってください。いまであれば「メールまめ」でしょうか。これであなたたちの将来において、素晴らしい人的コネクションが構築できるか否かの分かれ目になると思います。後輩諸君、海外に飛躍してください!!

*なにかあれば、chuankouzhili@hotmail.co.jpまで。

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